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ろくに引き継ぎもせず、年次に合わない大きい仕事を積んでく先輩。
度重なる電話と、その場で頼まれる用事。長引く用事。不要な善意。
大変な状況を、これが良い経験値になるからと一蹴する上司。人が喋ろうとするのを遮って自分の意見を押し通す上司。
週末、友人が来るのに何も片付いていない部屋。積まれていく洗われていない食器。持ち帰ったのに手をつけられない仕事。手をつけたくない。受け取れない宅急便。
これはルール通り、これは適当でよい、こういう時はこういう風にすればいいじゃん、私に知らないルールで物事は進められていく。正しくなっていく。
もう何が正しいのか分からない。
何も信じられない。
全てに申し訳ない。
仕事をしていてもしょうがない。
全てから逃げ出したい。
まえの仕事はいつだって、先手を打ってきた。
生徒が失敗しないように、世界が広がるように、マイナスを発生しないようにし、プラスアルファを魅せる仕事をしてきた。失敗するのは、いつだって、傷つくから。辛いから。落ち込むから。だから、人を、人の心を救いたいと思った。救うスタンスで仕事をしたいと思った。そういう姿勢がこの仕事で貫けないなら
貫けないなら。