苦しい人間にはなりたくない

個人情報は晒しませんが、世間体は気にしません。

ウズベキスタンに行ってきました

ウズベキスタン?どこにあるの?

 

 

てかアフガニスタンと似てない?危なくない?

 

 

ウズベキスタンとか笑 またくだわらさんは〜〜

 

 

 

 

 

みたいな声に負けず、行ってきました、ウズベキスタン。いやまだ出国してないからアレなんだけも。

 

 

 

1年前から行きたかったんです。ロシアに行って、会社でウズベキスタンの写真を見て。

極めつけはついったーで、ウズベキスタンの美しい写真を流すだけ流すアカウントを発見して。そのアカウントは最初のツイートまで遡りました。

 

 

で、行ってきた訳なんですよ。

 

 

感想としてはですね、なんだろうね、評価を付けるのが非常に難しい国なんだ。

最高!って一言で言うのは簡単なんだけど、そうじゃない。

 

街がウズベキスタンを体現する姿に、人々の生活する姿に、私は沢山のことを考えて、学んで、どんな国なんだろう、どういう暮らしをしているんだろう、沢山刺激を貰った。ベクトルは違うけど、2年前に行ったインドに匹敵するくらい。

 

 

 

離陸する飛行機から見えた街がね、高い建物がなくて、基本は茶色なんだけど、屋根がカラフルで、その瞬間何故か鳥肌が立ったのね。中央アジアに始めて降り立つという恐怖かもしれない。でもあの瞬間たしかに私はウズベキスタンの一歩を踏み出したんだと思った。

 

 

街並みとしては、首都タシケントは非常に近代的。地下鉄も走ってるし、駅にたくさん警察いるし(荷物チェックもされる。その度に敬礼されてドキドキした)、スーツ姿の男性多いし、地下鉄の扉はソ連圏特有なのか、一切の遠慮なく猛スピードで閉まるし。

 

正直茶色い、煤けた街並みなんだと思ってた。

砂漠、まで行かないけど、英語も通じなくて、閉鎖的で、苦しい旅になると思ってた。

 

 

 

 

そんなことなかった。

 

 

 

 

街中には噴水が多い。緑が多い。ベンチも多い。というかモスクにも大量のベンチがある。座って、お祈りして、のんびりして、すごいゆとりを感じたの。歩き疲れたらすぐ休めるってのも良かったし、水を見て癒されることが多かった。

 

 

それに、何度も何度もヤポーニカ?(日本人?)って聞かれるし、一緒に写真写ってって頼まれるし、5才くらいの子でも、私にハローって話しかけてくれるし。英語話せる人は大体いないから、ジェスチャーとかで会話して。でもね、しつこくない。モスクの中にもおみやげ屋があって(!)、客引きもするけど、でもNOっていうとすぐ引く。

 

っていうかモスクの中におみやげ屋作るなよって感じなんだけど(神聖って意識は薄いのかな?)、そういう厚かましいところもあって、私は嫌いじゃない。

 

 

インドほどしつこくなく、ドバイほどイスラムは強くなく、ロシアと似てはいるけど、冷たいというよりは現地の人情感(個性ともいう)が強い。

 

 

あとね、今回ガイドもつけたおかげもあって、色々なこと聞いたんだ。塔ができた謂れ、帰ってきたら妻が死んでた王、サマルカンドっていう名前がついた星、遺言の通り墓が建てられなかった王とか、世界史をやった人でさえあっという間に通り過ぎていくところを、人が生きていた実感が生まれてくるような説明を受けて。私はこの国が生きているな、って感じたんだ。

 

 

9月下旬、8月の40度を超えるような猛暑を乗り越えた、ベストシーズンに訪れたってのも良かった。足を中心とした日焼けはエグかったし(アネッサは効かなかったよ………)、日の当たるところの日差しはほんと暑かったけど、日陰に入ると別世界かって思うぐらい涼しくて、ついつい足を止めて考えこんじゃったり、10時前、まだ朝早い時間に外を歩くと、風が、空気が気持ちよくてこのままいくらでも歩けそうな気がした。

 

 

レギスタン広場で、ドレスを着た新婦、タキシード着た新郎が、青空に負けない蒼いモスクをバックに写真を撮ってもらうのを横目に、ガイドとたわいないことを話しながら、目を細めて風を感じたのを忘れない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

旅行会社2年目、この時期に行けてよかった。職業柄知識も増えて、情報もあって(とはいえまだまだ未知の国であるから情報戦ボロボロだったけど)、私は幸運なことに大体その国に行くべき時期に行けてると感じる。なんかこれよろしくなかったな、って言うのは、ベトナムと、ドバイかな笑

 

 

 

 

 

 

 

 

私は自分の前世がキリスト教だったんじゃないか、って思ってるんだけど、だからヨーロッパには懐かしさを感じて、教会には何分でも何時間でもいられるんだけど、それとはまた違う情熱でロシアはここだったら、住んでもいいかなって思えるところだった。

 

そして今回のウズベキスタンについては、私が留学して人々の暮らしを学ぶなら、この国がいいと思った。私はこの国から沢山のことを学んだ。絹の道シルクロード、古くから交通の要所として呼ばれる、その繁栄の軌跡が見えた気がした。もし私が別人になって、生まれ変わるならこの国がいいかもしれない。

 

 

 

 

 

 

とはいえ、万人にオススメする国ではありません笑 私は旧ソ連圏の、物事に意味があり、それを大事にしているところ、それが人の感情と絡み合いながら歴史に組み込まれているところが好きなだけであって、スタン系の国って何か怖い!無理!って人は無理しない方がいいと思います。ちなみに〜スタンっていうのは、〜(人)の国、って意味だからね。別に怖くないですよ。まあアフガニスタンの例があるからね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一言で言うとね、ウズベキスタンに、癒されました。

青と緑と蒼と風、これに何も価値はつけられないし、感じるしかない。

 

 

 

 

 

 

 

 

慌しい滞在であって、どうしても行きたかった都市を1つ諦めてきた。滞在時間54時間。私はまたこの国の土地をいつ踏むんだろうか。本当に、検討が全くつかない。もしかしたら、おばあちゃんになってヨボヨボになってからかもしれない。

 

それでもまた私は、心地良い風が吹き、青空とそれに負けない、依然と変わらない青で迎えてくれるウズベキスタンに戻ってきたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以上です。

 

次は、クリスマスにマレーシア&カンボジア。クリスマスに仏教とか喧嘩売ってる感じでちょっと面白い。この間フライトスケジュールが勝手に変更されてたんだけど、何とかなるかなあ。3月にスリランカも控えてて、今一番お金がないです。うんうん、頑張ろう。