苦しい人間にはなりたくない

個人情報は晒しませんが、世間体は気にしません。

誰かがわたしのスイッチの制御をしている

この時期だからか列車内には家族連れが多いし、私の斜め向かいにはずっと口をくちゅくちゅ言わせてるご年配の方がいる。キスでもしたいのか?はやぶさに比べてやまびこを利用する人は全体的に頭が弱い人が多い気がする。うるさいし。


まあそんなこんなで新幹線内ですが、社会人になって旅行に行こうとすると、前日までガッツリ仕事をして、翌日、あるいはその日の深夜のフライトで旅立つ。


旅行に向けて楽しみな気持ちが少しずつ積もっていく大学の頃と違って、指一つでぶつりと切り替えられるテレビのチャンネルのように、唐突であり、情緒がない。もちろん楽しいことを期待して旅行に行くわけだけど、旅行前後も浮かれる気持ちには決してならないのだ。いや浮かれる時間と余裕が用意されていないのだとも思う。


子どもの頃過ごしたような、毎日プールに通いつめて、ポッキンアイスを山ほど食べて、でも昼飯のそうめんは別腹で、畳に寝そべり扇風機を独占して、縁側から犬を、時には子犬を見守りながら線香花火の行く末に一喜一憂したあの頃の気持ちを、感覚を思い出したい。


小雨がちらつく曇り空の下、わたしの夏休みが始まる。