苦しい人間にはなりたくない

個人情報は晒しませんが、世間体は気にしません。

教科書の文字に浮かぶ歴史をなぞること、沈むこと

エジプトに行ってきました。通常エジプト旅行には8日間ほどが妥当なところ、今回の行程は6日間で、首都のカイロのみならず、北エジプトと南エジプトの両方を周る相変わらずの弾丸旅行となりました。

 

行く前が年末年始だったことと、仕事に忙殺されていたおかげで、出発前にエジプトにゆっくり思いを馳せることは叶わなかったのですが、エジプトってこうだろうと考えるところがありました。

 

 

ピラミッド。

スフィンクス

怖そうな国。治安は大丈夫か。

エジプトは世界の中でも"ウザい人"が多いとのこと。

高校の頃、世界史の教科書で色々見たところ。

象形文字

アブシンベル神殿。

 

 

 

今回、いい意味でも悪い意味でも、衝撃的な出会いというものはなくて、エジプトが確かに今なおそこにあるし、そこにあったということがじんわりと分かった機会でした。

 

 

だって、これ数百年前の話ではなく、もう紀元前何世紀、何千年前とかの話から始まるんですよ。私も色々行ってきたけど、そういう単位で物を見る、感じる場所というのは中々なかった。それこそ中学の時に四大文明とか習ったけど、その辺りですよね。なお中国は北京と上海しか行ってないので、なかなか歴史の深さまで感じることは出来ませんでした。

 

そういうような、教科書で勉強して紙面に文字となって乗っかっているだけの世界を実際に見る所まで来たのは、来られるところまで来たんだな、今の私はそういう存在が手に入りそうな所まで来ることが出来るんだな、と感慨にふける数日間でした。

 

 

また、先に挙げたとおり、エジプトは非常にうるさい国かと思っていましたが、深海のように奥地に辿ろうとすればするほど、深いところでは非常に静かな所で、エジプトに吹く風は嫌なものを背負っている訳ではなく、ただあるがままに吹く風で、嫌な先入観がこびり付いていたのは私だと分かって少し反省しました。

 

鮮やかに残る象形文字を見て、目の前にそびえる神殿やピラミッドを見て、異世界のように感じる事もあったけど、きっと古代エジプト人も同じ景色を見てたんだろうな、とすっと心に落ちてきたんです。普段、私たちが見ている物と違う物を見るからこそ観光なんでしょうけど、そういう意味では観光であったのですが、なんというか今回は人間のルーツを辿る機会だったのではないかと。だからこそ自然に腑に落ちてきてじんわりした気持ちが芽生えてきたのではないかと。そう思います。

 

 

 

ほか小ネタとしては、ちょうどツアーの中日に乗り継ぎ先のドバイで水害があり大遅延が起きてたけど、日本に帰るころには元どおりになってたり、エジプトポンドに両替せずとも何とかやっていけたし、苦手な値段交渉も何とか出来てお土産を買うことが出来たり、エジプト食は量が多かったけどどれも美味しくて限界一歩手前まで食べたりした等ということがありました。

 

 

 

なんか言いたいことを箇条書きで書いていったらまとまりがつかなくなってしまいましたが…

きっとエジプトにこのタイミングで行ったのは意味があることだと思うし、また1つ心にたからものとして置いていける思い出が増えて、それだけで私は、私という人間がより力強くなれるって知ってるし、未来永劫、そう実感することができると今一度知ることができたのだ。

 

 

 

もしいつか私に家族ができて、その子供が世界史を学んだらエジプトに連れてきてあげたい。いきなり教科書の世界に放り出されるのは、それこそ教科書で殴られるような衝撃かもしれないけど、静かに燃える炎を感じ取れるような人間になって欲しいし、私もいつまでもそういう感性を持っていたいなと思います。

 

 

 

結論としては、高校手前ぐらいでヘタリアを知って世界史Bを習って置いて良かった。現場からは以上です。